ブラジリアン柔術(BJJ)の練習をしていると、指の関節が痛くなった経験はありませんか?
特に道着を着て行うGi(ギ)の練習では、相手の襟や袖、パンツなどを指でつかむ機会が多く、気付かないうちに指へかなりの負担がかかっています。

私自身も柔術の練習を続けるなかで指の関節が痛くなることがあり、練習前にテーピングをすることがあります。
しかし、指全体をテープでガチガチに固定してしまうと、今度は指を曲げにくくなってしまいます。
柔術では「道着を握る」という動作が必要なので、指を完全に固定するのではなく、ある程度動かせる状態を残しながら関節をサポートすることがポイントです。
この記事では、実際に私が行っている柔術の指テーピング方法を写真とGIFを使って紹介します。
これからブラジリアン柔術を始める方や、練習後に指の関節が痛くなりやすい方は参考にしてください。
ブラジリアン柔術ではなぜ指が痛くなる?
ブラジリアン柔術で指に負担がかかりやすい最大の理由が「グリップ」です。
道着ありの柔術では、
・相手の袖をつかむ
・襟をつかむ
・パンツをつかむ
・自分の襟をつかむ
など、さまざまな場面で指を使います。
特にスパイダーガードやラッソーガードなど、相手の袖を長時間グリップするガードを多用すると、指関節に負担が蓄積しやすくなります。
相手も当然こちらのグリップを切ろうとするため、強く握っている指に対して反対方向の力が加わることもあります。
柔術を始めたばかりの頃は、
「一度つかんだ袖は絶対に離さない!」
と必要以上に力を入れてしまいがちです。
しかし、危険な方向へ指が引っ張られているのに無理にグリップを維持すると、指への負担が大きくなります。
テーピングだけで指を守るのではなく、危ないと思ったら一度グリップを離して握り直すことも大切です。

柔術で指にテーピングをする目的
柔術で指にテーピングをする主な目的は、酷使する指関節をサポートすることです。
特に道着の練習では、指を曲げた状態で強い力を使うことが多いため、練習量が増えるにつれて指関節周辺に違和感を感じることがあります。
そこで練習前にテープを巻き、関節が必要以上に動くのを抑えたり、気になる部分をサポートしたりします。
ただし、
「テーピングをすればケガをしていても練習できる」
というものではありません。
強い痛みや腫れ、内出血、指の変形などがある場合には、テーピングでごまかして練習を続けず、整形外科などの医療機関へ相談してください。
テーピングはあくまで指をサポートするためのものとして考えましょう。
柔術の指テーピングの巻き方
ここからは、私が実際に柔術の練習で使っている指のテーピング方法を紹介します。
ポイントは、
「関節を固定しすぎず、指を曲げられるようにすること」
です。
柔術ではテーピングをした状態で相手の道着を握らなければなりません。
そのため、一般的な固定を目的としたテーピングとは少し違い、指の可動域を残すことを意識しています。
① 細いテープを用意する

指に使用する場合は、幅の細いフィンガーテープが使いやすいです。
柔術用として販売されているフィンガーテープもありますが、指に適したスポーツテープでも使用できます。
これからフィンガーテープを用意する方へ
指に巻くなら、幅1.25mm程度の細いタイプが扱いやすいです。
まず試してみたい方なら、2巻から購入できるタイプもあります。下の商品は2巻・複数巻から選択できます。
テープが太すぎると関節全体を覆ってしまい、指が曲げにくくなることがあります。
私の場合は、指に巻きやすい細さにして使用しています。

② 痛みや負担を感じる関節に2~3周巻く
まず、負担を感じている関節付近にテープを2~3周程度巻きます。
このとき注意したいのが、強く締め付けすぎないことです。
テープを強く巻きすぎると血流を妨げたり、指を曲げたときに圧迫感が出たりします。
巻いたあとに一度手を握ってみて、
・自然に指を曲げられる
・指先がしびれない
・強い圧迫感がない
・指先の色が変わらない
ことを確認してください。
③ テープを斜めに通す
関節周辺を巻いたら、次にテープを斜め方向へ通します。
ここが私の指テーピングで重要な部分です。
1か所の関節だけをぐるぐる巻きにすると、柔術の練習中にテープがずれたり剥がれたりすることがあります。
そこで別の位置へ斜めにテープを渡して固定します。

柔術の指テーピングを斜めに巻く方法
画像のように、関節の周囲を巻いたテープから次の位置へ斜めにテープを通します。
指全体を覆ってしまわないのがポイントです。
④ 反対側の関節周辺を巻いて固定する
斜めにテープを渡したら、反対側の関節付近を再び2~3周程度巻きます。
こうすることで、1か所だけをテーピングするよりも剥がれにくくなります。
しかも関節そのものをテープで完全に覆っているわけではないため、指を比較的自由に曲げることができます。
柔術ではグリップが重要なので、
「剥がれにくさ」と「動かしやすさ」のバランス
を意識して巻いてみてください。

指テーピングはX字を意識すると動かしやすい
柔術の指テーピングでは、関節を完全に覆うよりも、テープを斜めに通してX字のように固定する方法が使いやすいです。
関節の上下をテープでサポートし、その間を斜めにつなぐことで、テープがずれにくくなります。
それでいて関節部分にはある程度の余裕があるため、指を曲げて道着をグリップできます。
実際に巻いたら、
一度拳を握る → 開く → 道着を握る
という動作をしてみましょう。
動かしにくければ少しきつすぎます。
反対に、指を動かしただけでテープがずれるようなら巻き方を調整します。

テーピングは強く巻きすぎない
柔術のテーピングで注意したいのが、テープを強く巻きすぎることです。
「強く固定したほうが指を守れそう」
と思うかもしれませんが、強く締めすぎると指先への血流を妨げる可能性があります。
また、指が曲げにくくなるため、柔術のグリップにも影響します。
テーピング後に、
・指先が白っぽくなる
・紫色になる
・指先が冷たい
・しびれを感じる
・ズキズキする
・強い圧迫感がある
といった状態になった場合は、一度テープを外して巻き直しましょう。
固定することだけではなく、練習中に自然に指を動かせることも重要です。
柔術におすすめのフィンガーテープは?
柔術の指テーピングには、細めのフィンガーテープが使いやすいです。
一般的な幅広のスポーツテープでも使用できますが、指に巻くには少し太すぎることがあります。
選ぶときに重視したいのは、
・指に巻きやすい幅
・練習中に剥がれにくい
・汗をかいても粘着力が落ちにくい
・手で切りやすい
・剥がすときに皮膚への負担が大きすぎない
といったポイントです。
柔術では練習中にかなり汗をかきます。
特に夏場のスパーリングではテープも汗で濡れるため、粘着力が弱すぎるものだと途中で剥がれてしまいます。
逆に粘着力が強すぎると、練習後に剥がすのが大変です。
自分の指の太さや巻き方に合ったものを選びましょう。
まず試してみたい方に
2巻から購入できる細幅タイプ。柔術用のフィンガーテープを初めて使う方にも選びやすいタイプです。
練習頻度が高い方に
週に何度も練習する方や、複数の指に毎回テーピングする方には、8巻セットが便利です。まとめてストックしておきたい方にも向いています。
指が痛いときはグリップの使い方も見直そう
柔術で指が痛くなる人にぜひ意識してほしいのが、グリップの力加減です。
初心者の頃は相手の袖や襟を握ると、
「絶対に離してはいけない」
と思ってしまいがちです。
しかし、相手がグリップを切ろうとしているのに全力で握り続けると、その力が指へ返ってきます。
危険な方向へ引っ張られそうになったら、一度離してしまって構いません。
そして必要になったら、もう一度握り直します。
また、スパーリング中ずっと100%の力で握り続ける必要もありません。
相手をコントロールするために必要な場面ではしっかり握り、必要がない場面では少し力を抜く。
これは指の負担を減らすだけでなく、腕の疲労を減らして長時間動くためにも大切です。

柔術では肘を痛めることもある
柔術では指だけでなく、肘に負担がかかることもあります。
私自身、以前の練習中に腕十字で肘を伸ばしてしまい、しばらく肘周辺に痛みが残ったことがあります。
もちろん一番重要なのは、関節技が極まったら無理をせず早めにタップすることです。
それでも練習中に肘周辺が気になる場合、私は肘の上下をテープで巻き、その間をX字につなぐような巻き方をしたことがあります。

肘をぐるぐると完全に固定してしまうと曲げ伸ばしがしにくくなるため、関節の可動域を残すようにしています。

ただし、これはあくまで私が練習時に行っている方法です。
肘に強い痛みや腫れがある場合や、関節技で肘を痛めた場合には自己判断で練習を続けず、医療機関へ相談してください。
指を痛めているときはテーピングだけに頼らない
テーピングをすると関節がサポートされるため、少し楽に感じることがあります。
しかし、
「テーピングをしたら痛くない=ケガが治った」
というわけではありません。
特に、
・指が大きく腫れている
・内出血している
・曲げ伸ばしすると強く痛む
・指が最後まで曲がらない
・指が伸ばせない
・関節が不自然な方向へ動く
・指の形が明らかにおかしい
といった場合は注意してください。
骨や靱帯、腱などを痛めている可能性もあります。
無理にテーピングをしてスパーリングするのではなく、症状が強い場合は整形外科などで診てもらいましょう。
柔術初心者も指テーピングをしたほうがいい?
柔術を始めたからといって、最初からすべての指にテーピングする必要はありません。
指に痛みや違和感がなければ、そのまま練習して問題ないでしょう。
ただし、道着の練習を続けていると、自分がよく使う指や負担のかかりやすい関節が分かってきます。
特に袖を使ったガードを多く練習するようになると、指を使う機会も増えます。
そのときに必要な部分だけテーピングするという使い方でも十分です。
何となく格好いいから全部の指に巻く必要はありません(笑)。
まずは自分の指の状態を見ながら使ってみてください。
柔術の指テーピングについてよくある質問
Q. 柔術では毎回指にテーピングしたほうがいい?
必須ではありません。
指に違和感がない場合はテーピングなしで練習している人も多くいます。
指関節への負担が気になる場合や、袖を使ったガードを多用する場合など、自分の練習スタイルや指の状態に合わせて使用しましょう。
Q. 柔術の指テーピングは何周巻けばいい?
テープの厚みなどによっても変わりますが、私は関節周辺を2~3周程度巻いています。
重要なのは回数そのものより、指を曲げられて締め付けすぎていないことです。
Q. 普通のテーピングでも使える?
指に巻ける幅であれば一般的なスポーツテープも使用できます。
ただ、柔術用のフィンガーテープは最初から細く作られているものが多いため、頻繁にテーピングする人には使いやすいでしょう。
Q. テーピングをすると握力が強くなる?
テーピングそのものが握力を強くするわけではありません。
主な目的は関節周辺をサポートすることです。
Q. 指が痛くてもテーピングすればスパーリングできる?
痛みの原因によります。
軽い違和感なのか、靱帯・腱・骨などを痛めているのかを自分だけで判断するのは難しいため、強い痛みや腫れなどがある場合は練習を休み、医療機関へ相談してください。
まとめ|柔術の指テーピングは「動かせる巻き方」がポイント
ブラジリアン柔術は相手の袖や襟をつかむ場面が非常に多く、特に道着の練習では指関節へ負担がかかります。
私が柔術で指をテーピングするときに意識しているのは、
「固定しすぎず、指を動かせる状態を残すこと」
です。
関節周辺をテープで巻き、斜めにテープを渡して別の位置で固定すると、1か所だけに巻くより剥がれにくく、指の可動域も残しやすくなります。
そして、テーピング以上に大切なのがグリップの使い方です。
相手が強くグリップを切ろうとしているときに無理に握り続けないこと。
危ないと思ったら一度離して、また握り直せばいいのです。
柔術は何歳になっても長く楽しめるスポーツです。
そのためにも、日頃から指や肘をいたわりながら練習を続けていきましょう。
無理に力だけで相手をコントロールしようとせず、力を入れるところと抜くところを使い分ける。
それも柔術が上達するための大切なコツだと思います。
今日もケガには十分注意して、楽しく練習しましょう!

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